命の教育・北はりま地域ビジョン


神戸新聞に記事が掲載されました。 

新年早々に、神戸新聞の古根川さんから取材を受けました。1月16日付けの神戸新聞北播欄に「21世紀の挑戦」と題して21世紀に「かける」と、心肺蘇生法普及に「かける」思いを述べました。古根川さんの記事を転載させていただきます。
開業して5年目ですが、救急時代とはまた違った大変さがあります。何でも1人でやらねばなりません。夜間・早朝などの救急の対応も1人です。救急で培ったものを開業医として救命に役立てたいと考えて始めたのが「心肺蘇生法」普及のための活動でした。最初は、地元、高田井町の「自主防災」の一環としての心肺蘇生法講習でした。 第一回が97年。それ以降、毎年実施させていただいて、すでに4回を数えました。同じ年に西脇消防から「救急救命士特別講習」を心臓病の理解・患者さんの取り扱いなどを中心に講義の機会を与えていただき、翌、98年度から市の職員研修の担当として年に二回の「普通救命講習」を行い、99年度から心肺蘇生普及ボランティア「勇気」と活動を同じくし、昨年「救急サマースクール」を実行委員長として実現。

熱意に満ちた声が、会場に響いた。

「いいですか。心臓マッサージは遠慮なく、思い切りやってください。骨が折れてもかまいません。文句を言えるのは、命が助かった人だけですから」   
昨年の九月九日、西脇市で開かれた「救急サマースクール2000」の実行委員長を務めた。全国各地の消防署などから、訓練用の人形を百九十九休も集めた。「人の命ができるだけ多く助かる環境をつくりたい」という熱い思いを胸に、参加した二百五十三人の市民に心肺蘇(そ)生法を指導した。
 1985年から11年間、順天堂大学の伊豆長岡病院救急救命センター(静岡県)に勤務した。心筋梗塞(こうそく)など救急患者が昼夜を問わず、年間数百人運ばれてくる。夜中に二十回、呼び出された月もあった。死の危機にひんした患者に、心臓マッサージや電気ショックを毎日のように施した。救急医療の現場は一刻を争った。
 96年ふるさとの西脇市で富原循環器科・内科を開院。市内に心肺蘇生法を習得した人がほとんどいない事実を知り、がく然とした。「これでは助かる命も、助からないじゃないか」
 救命率という言葉がある。心停止の状態に陥った人が、一命を取り留めた割合を示す。日本の平均は、1.5%。先進地の米国・シアトル市は30%。日本では生命の危機の現場に居合わせても心肺蘇生の処置ができず、救急隊員の到着を待つケースが多いのが、この差につながっている。「西脇市と多可郡を、シアトルのレベルまで高めたい」というのが夢だ。
 昨年は講習会を十二回、開いた。これまでに指導した人は約千人にのぼる。ことしは市内の二中学校で、クラス単位で三年生に心肺蘇生法を教える予定だ。
 技術的な指導だけで終わりたくない、という思いがある。「傷ついた仲間を助けることも、人をいじめないことも、心肺蘇生法も、命を大切にするという点では同じ。救急のプロとして、生徒たちに『命の教育』をしたいですね」 (文:神戸新聞 古根川 淳也さん)

その間、「命の教育」として西脇中学校の先生に児童・生徒の突然死の実態を講義、いざというときのために心肺蘇生法を全員に学んでいただきました。中学生にも心肺蘇生法を教え始めたのも昨年からです。また心肺蘇生法普及は、心臓病の実態を学んでいただくことが大切ですので、老人大学・地区健康教育・婦人会・天神池でのウェルネススクールなどで心臓病の予防・早期発見のための講義を合わせて年40回行っています。これはもう自分の生き甲斐です。頑張るしかないですね。

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