はあと通信


  生活習慣病の予防

【1】生活習慣病とは?
これまで「高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症」などは、年令が進むにつれて発病するので「成人病」と言われてきましたが、成人するから病気になるわけではなく成長過程での「不適当な生活習慣=ライフスタイル」が引き起こしてゆく病気なので近年は「生活習慣病」と言われています。 

【2】生理的動脈硬化と病的動脈硬化
加齢による動脈硬化は、一種の老化現象なので、これを治療することは難しいです。  一方、病的な動脈硬化は、あとで述べる危険因子=リスクファクターの集積によって起きるものなので除去する事が可能で、予防及び治療上の鍵を握っているのです。

【3】危険因子=リスクファクターとは?
高血圧・高脂血症・喫煙・糖尿病・痛風・ストレス・遺伝・運動不足・肥満・攻撃的性格行動パターン・性別・年令などがあります。避けられないものもありますが、多くは生活習慣を改めることにより改善されうるものです。                             病的な動脈硬化の原因になるリスクファクターの多くは不適当なライフ・スタイルや自己破壊的な行為の集積によって起きるものです。すなわち、子供の時からアンバランスな食生活、若いうちからの喫煙習慣、入学試験などのストレス、運動不足などのリスクファクターの集積が子供のうちから動脈硬化を進行させ、20代30代40代の働き盛りで虚血性心疾患などを引き起こすことになるのです。

【4】食生活とリスクファクター
高血圧・高脂血症・肥満・糖尿病・痛風などのリスクファクターはいずれも食生活と密接に関係する因子です。これらの因子はお互いに関連し合っています。二つ三つとリスクファクターが重責している患者さんは食生活に多くの原因があると言って良いでしょう。

【5】リスクファクターの集積
リスクファクターの集積によって動脈硬化が進行し虚血性心疾患がリスクファクターの数によって増加することがアメリカのフラミンガム研究によって認められています。 数あるリスクファクターの中で、最も危険であるとされたのが、喫煙(2)・高血圧(4)・高脂血症(6)で、三大危険因子と呼ばれています。(括弧内の数字は、その危険度の倍率を示しています。)

不適当なライフスタイル
危険因子
動脈硬化
合併症
転帰

●食品の偏り

・エネルギー摂取過剰

・脂肪摂取過剰

・糖質摂取過剰

・塩分摂取過剰

・アルコール摂取過剰

・運動不足

・ストレス過剰

高血圧

高脂血症

喫煙

糖尿病

肥満

痛風

冠動脈硬化

脳動脈硬化

腎動脈硬化

末梢動脈硬化

●虚血性心疾患

・狭心症   

・心筋梗塞

脳卒中

腎不全

閉塞性動脈硬化症

死亡

障害

左から右への移行を食い止めることが重要これこそが治療・予防の基本です。まだ危険因子を持っていない方は、ライフスタイルを保つ。不幸にしていくつかお持ちの方はそれが、動脈硬化を起こしてゆきますので、ライフスタイルの改善が必要です。すでに合併症を起こしている患者さんは、より重大な疾患に陥らぬように、努力が必要です。食べ物に気をつけるのか?アルコールを控えるのか!?運動を定期的に行う習慣をつけてゆくのか?!ストレスの発散の仕方を考えるのか?!それぞれの方によって違いはありますが、出来るところから!


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