はあと通信


心臓の話 その4 心筋梗塞・狭心症の検査と治療 

HP4号、心臓の話で、負荷心電図に触れました。では、負荷心電図で「陽性所見」が出現したら、次はどうすれば良いのでしょうか?
心臓カテーテル検査と「冠血管形成術」

心臓の筋肉に栄養を送っている冠動脈。この冠動脈の内腔が狭くなって、動脈血を送りにくくなるのが「狭心症」の段階。最終的に、冠動脈が閉塞してしまったときが「心筋梗塞発症」となります。いずれも、血管の「狭窄状態」が問題ですので、検査は、冠動脈に細い管を、上腕動脈や股動脈から挿入する「心臓カテーテル検査・シネアンジオ」と呼ばれています。

心臓カテーテル検査を行っている私。
この「心カテ」により、どの血管に(冠状動脈は主に3本ある)どの程度の狭窄病変があるのかが、はっきりします。75%以上の有意な狭窄を認めれば、いずれ閉塞して心筋梗塞を起こすことになるわけですから「血管形成術」を施行するわけです。風船付きのカテーテルを病変部で風船を拡張させて押し広げる「PTCA」と呼ばれているスタンダードな血管形成術や狭窄を引き起こしている動脈硬化病変を削り取ってくる「DCA 」病変が再び狭窄を起こさぬように、金属の筒で血管の内側から支える「ステント」など多くの「冠血管形成術」が行われています。

99%狭窄病変にPTCAを施行。?Bで風船を拡張している。?Dが出来上がり。

冠血管形成術は、比較的簡単な手技で可能です。問題は約半年にて出現する「再狭窄」です。病変部が多数箇所にあったり、PTCAなどに向かない場所であれば、大動脈から病変部の先に足の静脈などをつなぐ「A-C bypass」などの外科的手術が施行されることになります。

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